Dressing Them Up

タカラヅカが好きです

花組エリザ

エリザベートが無かったら宝塚に触れなかったので、なんだかんだいってエリザベート大好きなんですけど
久しぶりに見たら全く違う話くらいに印象が違ってました。変な話だけど私もいい歳になったんだよな、て思いました。主にシシィを見てそう感じました。

蘭乃シシィはずっと心を寄せて見ていられます。シシィってまあぶっちゃけエキセントリックな女性じゃんてずっと思ってたんだけど蘭乃シシィには置いてきぼりにされなかったです。

蘭乃シシィの 私だけに が好きだー!
私が見たかったのはこれなのだ!って思ってしまった。

詩を愛し自由を讃えて生きることは、夢想の中に逃げるのではなく、明朗な意識を保ち続けて風の中に身をさらして陽の光に向かって高く高く飛び続けていくことだ。
蘭乃シシィはどこにいようとどんな目にあおうと、彼女の王国を護る王女です。彼女は自分の愛する王国のためにずっと目覚めたままで生きて、戦っているのです。
もう完全に私の妄想の産物なんで何言ってんのかですが、私は蘭乃はなさんのことを南の国の美しい花や珍しい声で啼く鮮やかな色の小鳥のようだと思っています。それから、裸足で修羅の道を行っているな、とも、すこし思っています。

北翔フランツはとても愛情深く、その分だけ切なかったです。君が必要だよ、ってずっと伝え続けてるんだよね。
あのフランツに生涯愛を注がれても、そのことだけではシシィは救われないんだということが辛かったです。
「どうすればいいのわたし、生きていけない」がショッキングでした。
あ、シシィにとって皇帝に愛されている、必要とされている、てことって現実世界の拠り所なんだってはっきり自覚してる(んだけどそれは彼女が彼を愛してるから失うことが辛くて生きていけないということとはイコールではない)んだー…と今更ながら残酷な…と思いました。

北翔フランツの一番好きなところは最終答弁の力強さです。「彼女があなたのことを愛するはずがないんだ」っていうところのあの断言の仕方って、フランツが思うシシィが揺るぎなく「生」の光のもとにいる存在で
フランツはシシィの本質的な生の部分を愛しているので、あそこでトートと対等なところで立てるんだよな、って腑に落ちました。
うまく言えない。フランツはフランツで、誠心誠意シシィの王国を愛して理解しようと努め続けていたし、必要としていたんだと思う。


シシィとフランツだけで息切れ気味でトート閣下とルキーニさんに辿り着けない

かれーくんのルドルフは、あーー蘭乃シシィから生まれそう、、ていう…
あのルドルフは、育児放棄されて虚ろなものを抱えて病んでいる感じがあんまりしないので面白いです。
物心つくころまでは蘭乃シシィに詩と自由と愛を吹き込まれてそうな感じがする。
ママは僕の鏡だから、でシシィが心を開きかけたのに政治の話ね、て一瞬で心のシャッター閉じたのが辛くて見ていられなかった。
いやそのルドルフは春に芽を出すねばねばした若葉や瑠璃色の空も愛してるし、紛れもなくあなたの息子で鏡ですよ!
あなたの望むかたちとは変わってますけどあの息子は貴女の愛したものを世界にぶつけようとしているんでお母さんもう少し話を聞いてやってください!!(必死)
なんで死んでしまったのあの子…

まだかれーくんルドルフしか観れてないのでキキルドも楽しみです。

トート閣下とルキーニはもう少し観たら考えがまとまるかな…
望海ルキーニは倫理が破綻してるけど明晰なまま世界を見てるキチガイという感じでシシィとの関係が大変面白いなと思っているところです。

明日海トートは青かったです。思ったより必死。