Dressing Them Up

タカラヅカが好きです

雪組さん全ツメモその1

もうすっかり秋ですしシャルウィのお稽古とっくに始まってるし
今更すぎるんですが全国ツアー公演「若き日の唄は忘れじ/ナルシスノアールⅡ」です。
市川と仙台に行きました。

中日とは役のウェイトや演出変えてくるんだろうとは思っていましたが、
蓋を開けたら武部無双もとい大野先生のまっつさんドリーム無双で面白いもんみたなあ!!という気持ちよかったです。
あれは大野先生のなかで武部アナザーストーリーが絶対あるから。
これが純粋に大野作品だったらプログラムに詳細すぎるプロフィール載っている。

武部の敵役としての比重の差だけでなくて、
すごく大野先生ぽいな…と思うのは佐竹の役割を武部に振ったことです。
佐竹の役割=指導者、兄、もっと言えば父的な部分を武部に与えることで、文四郎の物語のなかの〈父の死〉に別の色が見えてくるというか。
文四郎が武部を斬ったあとの「姉に斬らせてやりたかった」の台詞は今回無くなっているんですね。
武部はほかの誰でもない文四郎が斬らなくてはいけないから。
理不尽な形で父を奪われて、子供ではいられなくなったが何者としても扱われず疎まれる、
宙吊りのままの時間を清算する
もっと曲解して父と子の物語の型にあてはめるならば
不完全な形で子供時代を追われ大人にならざるを得なかった文四郎が武部を斬ることで子が父を乗り越え一人前になる物語を踏襲する、
というようなことをぼんやり思いました。


武部の話だけで息切れがしてきたので…
仕切り直したいとおもいます。

文四郎くん16歳(ちゆ12歳みたいな)(?)がほんっとーーーにたまらなくて
ああ今みているものそのまま動画保存したい尻尾髪がぴょんぴょんしてるだけのgif欲しいだの眩しさとやましさと心苦しさでいっそ泣きたかった。
道場の子達はみんなあの若衆髷ていうの?尻尾髪なわけですが
文四郎くんだけ飛び抜けてなんつーか動画の枚数が多いからね!動きがね!!
あきらかに髪の動きが違いますからね!!ひときわ鮮やかですからね!

歩いたり振り返ったりするたびにわたしのこころを震えさせるハイティーンよ…。そうかずほさんのことかわいいわあと思うことは今までにもありましたけど、文四郎くんに感じる気持ちはちょっとおかしかった。
そうさんがすきなのか文四郎さんがすきなのかあのハイティーンがすきなのかわからなくなるくらい心乱れた。

なんか大事に育てられてるのがわかる少年で。素直で、彼なりの分別もちゃんとあって。かわいいんだけどかっこよくて。これからどんどん大きくなるんだなあこの少年は、て眩しくなるようなドリームが…。
あと壮さんのひょろーんとした手足がね、文四郎くんになると背だけ急に伸びちゃってまだ筋肉追いついてない子に見える。見えるんです。
ていうかそんな少年が壮さんのなかから出て来たのかと思ったらなんだかもう…。
若き日って子役からトップコンビがやるんでしょ?ありなの?笑 みたいなことをいまもし誰かに言われたら 見てみろよ正義だからなまじであれあっての箕浦だからな、て詰め寄ると思うくらいには 盲目です。

七夕祭りの空気で泣きたくなる。
何かの拍子にお互いの違いにハッとして心が揺れるような、
それは少しずつ丸みが出てきたからだだったり、自分よりずっと小さい手だったり、白くて丸くて頬がぽっと赤みがさしているさまだったりするのだろう。

あの七夕祭り、そっと袖を掴もうとして引っ込めるふくや、手がぶつかってドギマギする二人やらの流れがあって、
それが笹舟のところに繋がるのが、たまらんのです。
「ふくは私のところに来てくれるのか」という声の明るさが、スコーンと響いて淡い初恋の爽やかさに心打たれてたら、あの衝動的な抱擁になるのが、なんて、なんて、この絶妙なさじかげんの、色気をなんと言ったらいいのか。

あゆちゃんの手って白くて柔らかそうで、爪先にむかってちゅんと細くなる小さい可愛らしい手で
壮さんが筋っぽくて大きい手なので
ふたりが歌いながら指を組んでるので改めて文四郎とふくの身体差に気づかされて、あの思わず抱きあう二人になんか見てよかった今??とものすっごっっくどきどきしました。

どうしよう、大人になってからの二人の話に持っていける気がしない…

二人の文四郎とふくに会えて幸せです。